告白しますと、実は私はいわゆるレンズ沼の住人でした。
カメラは「レンズが命」という言葉を信じ、
お金があれば単焦点レンズを買い揃えてばかりいました。
明るさ、美しいボケ味、エッジの光の繊細さなどを求めて。。。
最新鋭のCanonのLレンズも買いました。
ドイツ製が良いと聞けば舶来のレンズも買いました。
素晴らしい描写のオールドレンズあると聞けばそれも手にしました。
けれど、いつも買うのは、自分の好きな画角のレンズばかり。
被写体にレンズを合わせるのではなく、
いつの間にか、レンズに合う被写体を探すようになり、
撮影の幅はいつまでたっても広がりません。
そして、ようやく気づいたのは、確かにレンズが変わると描写は違いますが、
それよりも光の加減のほうが写真には大きく影響すること。
被写体の表情のほうがずっと写真に影響すること。
また、カメラにはレンズ以外の道具がたくさんあることに気づきました。
お金を使うのはレンズとカメラだけではないのです。
ストロボやバッグ、三脚、グリップ、周辺アクセサリーなど、
結果に直結する便利道具はたくさんあるのです。
カメラをシステムとして認識し、周辺機材を揃えないといけない。
そんな簡単なことに、私は数年費やしてようやく気づいたのです。
みなさんが適切にお金を使い、カメラを楽しまれることを願っています。
自分の戒めも兼ねて、カメラへのお金の使い方を記したいと思います。
まずは、一通りのシステムを急いで揃えて行きましょう。
ボディ、ズームレンズ、それから、よく使う画角の明るい単焦点。
安くていいです。けれども、漏れがないように。
三脚やストロボといった周辺アクセサリを、まんべんなく揃えましょう。
一点豪華主義よりも、トータルで戦いましょう。
中古品でも、廉価品でもなんでもよいです。
ハイグレードな機材を欲しくなるのはよいことです。
ですが、揃ってないうちはがまんして、まんべんなく揃えるほうがよいでしょう。
揃えて終わりではなく、グレードアップする前に使いこなしてください。
そうすると、気づくのです。あれ、全然このままでもいいじゃないと。
グレードアップするときは、使う頻度に従って整備するのが賢い方法ですね。
もう一度繰り返しになりますが、カメラはシステムとして考えましょう。
ニコン、キヤノンの一眼レフは多くのフロフェッショナルが支持する王道です。
そのゆえんは、システムの充実具合が追随をゆるさないからです。
少ないコストであっという間にシステムを構築できますし、
素晴らしい高級グレードも揃っています。
サードパーティの充実具合も半端ないです。
近年、Fujifilm や Sony などは、
CanonやNikonに負けないぐらいの良いカメラとレンズを造っています。
しかし、カメラシステムの充実度で測ると、
まだまだ、CanonやNikonに太刀打ちできません。
システムとして揃えようとすると、高価なグレードしかなかったり、
互換製品に頼らざるを得ず面倒だったり、ストレスがあります。
カメラを撮影システムとして認識した時、
やはり、歴史のある CanonやNikonの一眼レフは素晴らしいと気づきます。
オリンパスは健闘しています。